定番の朝食

パンケーキと言えば話題の大人気スイーツですが、日本人になじみ深い、なおかつほとんどの人が抱くオーソドックスな印象と言えば、家庭でも焼かれることが良くあるホットケーキでしょう。幼い頃に母親や父親が作ってくれたホットケーキが、日本人にとってのパンケーキの原型であることは少なくありません。焼いている時からすでにこうばしく甘い香りが漂い、表面はきつね色に色づいて食欲をそそります。熱々の生地の上にバターとメープルシロップやハチミツをかけて頬張った経験のある人は多いのではないでしょうか。

そんなパンケーキのルーツを遡るとどこに辿りつくでしょう。日本に上陸したのは、意外にもさほど古くもないのです。そもそも日本にパンケーキが伝わったのは、アメリカの文化からの影響と言えるかもしれません。人気映画やドラマの中で、劇中でアメリカ人の朝食の風景を目にしたことはないでしょうか。ダイニングに家族が集まると、母親や父親が子供の前に朝食のプレートを用意するという点は日本と変わりありません。ここで日本の朝食の風景であれば、ご飯とみそ汁におかずが少々といったメニューが定番でしょう。洋風の朝食だとクロワッサンやロールパンに添えてオムレツかスクランブルエッグなどもよくあります。一方、アメリカで朝食として出されるプレートの上には、パンケーキがのっているのがよく見られます。アメリカに限らず、海外では朝食の定番としてパンケーキが広く食べられているのです。

「朝食のメニューとしては少し重いんじゃないか」「子供に甘いものを食事として食べさせていいのか」と抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、甘いものをカロリーとして朝に補給し、その日一日を元気良く過ごすエネルギーを得ることは子供の成長において望ましいと言えるでしょう。成長期の子供が甘いものを好むのは、日本人も外国人も変わりません。定番の朝食であるパンケーキは、人々を育む食文化を根幹から支えていると言っても過言ではないでしょう。また、甘いパンケーキだけではなく、日本のカフェでもおなじみとなった食事系のパンケーキもやはり海外では定番の一品です。卵やベーコンを一緒に添えれば、ワンプレートで大満足の朝食になります。いまや日本人にとっても懐かしい味であるパンケーキは、世界中で食べるタイミングや生活への浸透度が異なりながらも、ずっと変わらない定番の朝食メニューとして愛され続けているのです。