スイーツの文化と歴史

和菓子の発祥は言うまでもなく日本です。日本人が作るスイーツの代表として古くから多くの人に愛されており、余計な装飾をせず、素材の風味を活かす美しい芸術作品のような和菓子は、他のスイーツなどと比べて独特の魅力があります。

和菓子と言えば素朴なお饅頭やお団子が思い浮かぶでしょう。それらは資源の少ない日本人が作り出した庶民向けのお菓子です。色合いとしては白や茶色などの非常に地味な物が多いものの、しっかりとコクのある味わいと甘さが口いっぱいに広がり、癖になってしまう人も多いでしょう。材料がない時代だからと言って諦めるのではなく、そんな中でも美味しく作れる和菓子を編み出した日本人の知恵が詰まった味なのです。

そんな素朴なものとはまた別に、色彩豊かな日本の風景を表す和菓子も様々な伝統や革新を経て愛されてきました。お茶の席でよく見かける和菓子と言えば、練りきり菓子や落雁が代表的でしょう。これらは今の豊かな時代においても、銘菓と言われるものであれば高価な値がつき、知る人ぞ知る一品であることも珍しくありません。本来は薄暗い茶室の中で映えるよう、ピンクや青など鮮やかな色が使われているのも特徴です。見た目の賑やかさと違うほのかな甘さには品があり、お茶を楽しむ場の空気やもてなす人の品格を感じさせるものでしょう。日本人の心ともいうべき甘いものは、こういった和菓子であると思わせてくれるはずです。

しかし現代の若い人たちが好むお菓子とは、伝統的な日本のお菓子と言えなくなってきているのかもしれません。お饅頭が好きな人も、おめでたい事があれば必ず落雁を購入するという人もいるかもしれません。しかし現代の日本人が一般的に好むものと言えば、メディアで話題の海外発祥のスイーツです。その中でもパンケーキは大ブームを引き起こしている現代の象徴的スイーツでしょう。今も昔も海外で定番メニューであるパンケーキは日本人の口にも合い、どんどん進化を遂げている最先端スイーツなのです。古き良き日本と言われる和の文化は、時代と共に洋の文化へと姿を変えていきました。現代化の一端でもありますが、人々におやつとして好まれる甘いものにも著しい影響を及ぼしたと言えるでしょう。

工夫次第で見た目のアレンジがいくらでも可能なパンケーキは、海外から持ち込まれた後に日本人の好むものに柔軟に変化していきました。海外の定番メニューも、もはや日本人にとってもなじみが深いお菓子のひとつになったのです。それが良いことなのか悪いことなのか、そのように比べる必要はありません。それぞれに良いところがあり、様々な文化や時代の流れを感じるためにスイーツは最適な手段のひとつなのです。